こんにちは　潮見サテライトの川鍋です
お待たせいたしました！　続きをどうぞ！　
利用者様に教えていただいたこと　～第１回～はこちらをクリック！

上司に相談し夕方に再訪問。

起き上がることもできず、
湯飲みや灰皿に排せつ物が溜まり、虫もたくさん飛んでいた。

人が生活する環境ではなかった。
「病院に行きませんか？」と、声をかけるので精一杯だった。

次、ここに来た時に、この人は生きているんだろうか…。
そう思った途端に感情が抑えきれなくなり、泣きながら上司に電話をした。

「私は何のために訪問しているんですか？どうすればいいんですか。」

「落ち着きなさい。すぐに救急車を呼んで。今行くから。」
会議に出ていたはずの上司が慌ててきてくれた。

利用者様とお話をしている時に救急隊も到着。
しかし、利用者様は「病院は嫌だ。行きたくない。」と。

「本人が行きたくないと言っているのに、なんで救急車を呼んだんですか。」

思いがけない救急隊の言葉に驚いている私の横で、上司が救急隊に説明をする。

「この人は認知症という病気なんです。今どんな状況か判断できないんです。
病院に運ばないと、このままではこの人は死んでしまいますよ。」

上司の言葉が少し脅しに感じられたのか、しばらくして応援の救急隊が呼ばれた。
どうなるんだろう…。恐怖でしかなかった。

応援の救急隊が到着。上司と応援の体調さんが話し合い、
「本人が行くと言ったらすぐに運ぶから説得して。」と言ってくれた。

上司が利用者様に、今の状態を分かりやすい言葉で真剣な表情で伝えると、

「わかった。行くよ。」やっと頷いてくれた。

第3回に続く…