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利用者様に教えていただいたこと ~第1回~

2018.06.15

こんにちは 潮見サテライトの川鍋です
今回は 私がまだ訪問看護師として新人だったころのお話
少し長いので3回に分けてお伝えしたいと思います(^^ゞ


「病院に運ばないと このままではこの人は死んでしまいますよ。」


入職して三か月ほど経った頃のこと。
私一人では状態の悪い利用者様に何もすることができず、
上司と救急隊のやりとりの横でただ泣いているだけだった。

一人暮らしの高齢の男性。認知症。介護申請は拒否。
安否確認のための訪問だった。

病院が嫌いで、退院後も通院せず内服薬も残ったまま。

薬を飲んでもらいたくても、受診を勧めても、
「後で飲むよ。明日行くよ。」と。

介入当初はケアの受け入れも難しく、
時間をかけてやっと清拭や足浴、爪切りなどのお手伝いができるようになった。

どうしたら病院に行ってくれるのかな…。

訪問するたびに上司に相談してアドバイスをもらい、
役所の担当CWにも相談したけれど生活状況は変わらないまま。

体調は悪くなる一方。とうとう一人では外出することもできなくなってしまった。

焦る気持ちを抑えながら、
お薬飲むとよくなりますよ、病院に行きませんかと、声をかけ続けた。


「もう死んでもいいんだ…。」とぽつり。何も言うことができなかった。


急激に体調が悪くなり、入院していた病院の主治医に報告したものの、
「本人が治療を拒否して退院したので、こちらでは受け入れられません。」とのお返事。

担当CWには連絡が取れず、
上司に相談して、ひとまず環境整備と飲み物を準備し、
何かあったらここに連絡をしてくださいと伝えて退室。

このままでいいのかな…。
不安でいっぱいになりながら次のお宅に向かった。


第2回に続く…


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